小動物な後輩君の愛が深すぎる
透瑠くんの隣に座っている透瑠パパが陽気に口を開いた。

「さすが遺伝!」と笑う透瑠パパと、野菜バーガーを食べる私の父。


読書とゲームに加え、食の好みもお父さん似。
学力も……多分似てると思う。

私も学年5位で、お父さんも当時学年4位だったから。


ちなみにお母さんは、上中下の3段階で下だったらしい。



「野菜ばっかり食べてるの? お肉も食べないと!」

「夜食べるから大丈夫だって」



ムシャムシャとハンバーガーを頬張る父に、一足先にカツサンドを完食した母が口を挟んできた。


早っ! もう食べたの⁉
って、透瑠ママも完食してる!

真夏なのにすごい食欲……。

これから食べた分だけ運動するつもりなのかな……。



1時間後、キャンプ場に到着。早速コテージに荷物を運ぶ。



「結構広いわね~! あ! ベランダに椅子がある!」

「あらそうなの? なら今日は外でお酒ね!」



テンションが上がっている母親達。


運転しないのをいいことに晩酌ですか。

私も夜ベランダで涼もうかなと思ったけど……酔っぱらってだる絡みされそうだからやめておこう。
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