小動物な後輩君の愛が深すぎる
「清花さん、さっきもここ通りませんでした?」
「そうだっけ……?」
20分後、トランポリンの近くにある迷路にやって来た。
最初はスムーズに進んでいたんだけど、折り返し地点を過ぎた辺りから全然進んでない気が……。
「俺ら、もしかして迷っちゃった⁉」
「……みたいだね」
既にこの道、もう3回は通ってる。
一体どこで道を間違えたのだろうか。
ポケットからスマホを出して時間を確認する。
う……あと30分だ。このままだと集合時間に間に合わない。
とりあえず残り15分まで粘って、ダメだったら連絡するか……。
「ちょっと! はぐれたらどうするんですか!」
「ご、ごめん」
辺りをウロウロしていると、突然透瑠くんに腕を掴まれた。
ビックリした……。
そんな必死な顔しなくても……目が大きいから余計圧が強いよ。
その後、ようやく抜け道を見つけ、ゴール。
集合時間にも間に合い、ギリギリで脱出に成功した。