小動物な後輩君の愛が深すぎる





「清花さん、さっきもここ通りませんでした?」

「そうだっけ……?」



20分後、トランポリンの近くにある迷路にやって来た。

最初はスムーズに進んでいたんだけど、折り返し地点を過ぎた辺りから全然進んでない気が……。



「俺ら、もしかして迷っちゃった⁉」

「……みたいだね」



既にこの道、もう3回は通ってる。
一体どこで道を間違えたのだろうか。

ポケットからスマホを出して時間を確認する。


う……あと30分だ。このままだと集合時間に間に合わない。

とりあえず残り15分まで粘って、ダメだったら連絡するか……。



「ちょっと! はぐれたらどうするんですか!」

「ご、ごめん」



辺りをウロウロしていると、突然透瑠くんに腕を掴まれた。


ビックリした……。

そんな必死な顔しなくても……目が大きいから余計圧が強いよ。



その後、ようやく抜け道を見つけ、ゴール。

集合時間にも間に合い、ギリギリで脱出に成功した。
< 72 / 236 >

この作品をシェア

pagetop