小動物な後輩君の愛が深すぎる
透瑠side
「クラス1番⁉ さすが清花ちゃん! お前もクラストップだったもんなぁ~。そっくり!」
「ハハハ! よく言われる! 透瑠くんはどれくらいだった?」
「あ……クラスでは3番で、学年では10番でした」
「おぉ~! 優等生じゃないか~!」
「ありがとうございます……」
現在、夜の9時過ぎ。
1階のリビングで談笑中の父親達に混ざって、お風呂の順番待ち中。
ちなみに母親達は、2階のベランダでお酒を堪能している。
親子共にクラストップか……さすがだ。
清花さんって、お父さんとお母さんのいいとこ取りな気がする。
「なぁ、清花ちゃんは学年でどれぐらいだったの?」
「確か5位って言ってた。去年、体調崩して、一時期成績下がってたけど、今年に入ってから持ち直したんだよ」
「息子がいる前でそれ聞くのかよ」とツッコミを入れそうになったけど、5位って……ほぼオール5じゃん。
そういえば……1年の頃、男子達から噂になってたって、クラスメイトが言ってたっけ。
保健委員やってた時に、保健室に男子達が殺到して揉めたって。
もしかしたら、それで精神的に病んで体調崩しちゃったのかもしれない。美人も大変だな。