小動物な後輩君の愛が深すぎる




30分間の入浴を済ませ、屋根裏部屋がある部屋のドアの前までやってきた。


……ダメだ、胸のドキドキが全っ然収まらない。
さっき冷水浴びたのに、ずっとドキドキしてるからか汗かいてきた。

これじゃお風呂入った意味がねーじゃん。



「……よし」



何度も深呼吸をして心を落ち着かせ、ドアノブに手を伸ばし、意を決して部屋の中へ。

すると、部屋の上部から赤い光が漏れていた。


なんだこの怪しい光は……。
まさか、何かの儀式でもするつもりなのか⁉



「こんばんは……」

「あ、やっと来た。遅いよ~」



恐る恐るはしごを登り、顔をちょこっとだけ出して、後ろを向いている彼女に声をかけた。

あぁ~、ペンライトを両脇に置いているのか。
満面の笑みなんだけど、光のせいでめっちゃ怖く見える。



「すみません。それで命令というのは……?」

「アハハ! 命令って! 久しぶりにゲームしたくって呼んだんだよ」



良かったぁ……ただのゲームなら安心だ。

彼女の前に座り、胸を撫で下ろす。



「それで、何のゲームですか?」

「フフフ……じゃーん!」
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