小動物な後輩君の愛が深すぎる
「そう……わかった。落ちないように気をつけるんだぞ」
「はーい。おやすみ」
一瞬戸惑いの顔を見せた父だったけど、納得してくれたようで、そのまま部屋に戻っていった。
「よっこらせっと……」
はしごを往復し、2人分の枕とタオルケットを屋根裏部屋まで運んだ。
……さすがに布団なしは厳しいな。
このまま硬い床で寝かせると体痛めそうだし。
1階からもう1度タオルケットを持ってきて、布団代わりにすることに。
「よいしょっと……」
透瑠くんをゴロンと転がし、タオルケットの上へ。
頭の下に枕を置いて、最後にお腹にタオルケットをかけた。
よし、これで少しはマシかな。
気持ち良さそうに眠る彼の顔を覗き込む。
相変わらずまつ毛長いなぁ。唇もふっくらしてて柔らかそう。
でも、声変わりして背も伸びて、ちょっと顔つきが凛々しくなったよね。
最後に会った時はまだ私より小さかったのに。
これからどんどん大人っぽくなっていくんだろうなぁ。