小動物な後輩君の愛が深すぎる

……ちょっと待て。

寝てるのをいいことに顔をまじまじと見つめて、あれこれ考えて……私、ちょっと危ない奴じゃないか?



「……寝よ」



バレたら絶対怒られるよね。この辺にしておこう。


屋根裏部屋の真ん中に透瑠くんが寝ていたため、あまり距離を空けられず、窓の下の壁際で寝ることに。


透瑠くん、寝相悪いんだよね。ゴロゴロ転がらないかちょっと心配。

……でも、これだけ空いていればぶつからないよね。布団3つ分は空いてるし。


大丈夫なはずと言い聞かせて、壁に体を向けて目を閉じた。




──パチッ。



「…………えっ⁉」



窓から差し込む太陽の光で目を覚ました私は、目の前の光景に半開きの目を丸くした。

なんでいるの……⁉


目と鼻の先には、静かに寝息を立てている透瑠くんの姿が。

慌てて体を起こすと、部屋の真ん中にタオルケットと枕が無造作に散らばっていた。


嘘でしょ……⁉ ここまで転がってきたわけ⁉
どんだけ寝相悪いんだこの子は……。
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