小動物な後輩君の愛が深すぎる
「そんなに私が嫌なら怜也くんに頼めば良かったじゃん」

「あいつ魚の勉強してたから、邪魔しちゃ悪いと思って頼めなかったんだよ!」



魚の勉強……?

怜也くんって、あの背が高い華やかな顔の人だったよな?
オシャレが好きそうな見た目なのに、中身は変わってる感じ?



「まだやってたんだ……」

「ん? 何か知ってるの?」

「水族館デートの予習なんだって」

「デート……あぁ綿原さんね。上手くいったのかな」



ん? 綿原って……。


『モルモットみた~い、可愛いね~』


「え……⁉ あのラグドール先輩とデート⁉」



あ、しまった。



「そうそう。あの2人、多分両片想いだと思うんだよね」

「マジ? 焦れったいなぁー。ってかラグドールってなんだよ」

「あ……似てるなぁって……」



あんな変わった先輩のことを好きな人もいるんだな……。
あ、でも変わり者同士で仲良しなのかも。



「そういえば透瑠くん可愛がられてたね」

「ハハハ! 『モルくん!』だもんな!」

「もう! その呼び方やめてよ!」
< 99 / 236 >

この作品をシェア

pagetop