っつたく!

人生は二度無いから・・悔いの無い人生を

「ヤバイ!終電に乗り遅れる・・」




片道2時間、往復で通勤時間は4時間。




それが、毎日の私の日課。




無理をして30年ローンで購入した自宅、それは,私の誇りであった。




家族に対しての一家の大黒柱としての誇りであった。




駅に着いたのは12時をまわっていた。下車した人間全員がいっせいにタクシー乗り場に走り出す。




私は、嫁の多恵子の携帯に電話をする。




「はい!何??」




気だるそうに電話に出る嫁に私は、出来るだけ優しい声で話しかける。




「バスが無くなってしまって!悪いけど迎えに来てくれないか??」




「あんた!いったい何時だと思っているのよ!」




ガチャツ!




< 11 / 16 >

この作品をシェア

pagetop