っつたく!
「ほら!坂本君!お帰りだぞ!!」
ボ~ットしている私に加藤の怒鳴り声が聞こえる。
「ぜひ!末永いお付き合いを・・」
そう言いながら、頭を下げる。それも、何時もと同じ風景である。
「そんじゃ!坂本!反省会に行くぞ!」
この言葉が、私が一番、恐怖する言葉。
「俺のなじみの店があるんだ!今夜は、そこにしないか!」
そして、偶然、加藤に誘われて訪れたスナックに今日子は居た。
これが、今日子との初めての出会いであった。
「あら、加藤さん!珍しい、何処で浮気をしていたのかしら??」
店に入るとママらしき女性が笑顔で加藤に話しかける。
店内には数名のサラリーマンが、上司と客の悪口を魚に飲んでいた。