危険な溺甘同居、始めます!
「うわぁぁぁあ……っ!」
あれから電車と徒歩で40分。
ついた……!!!遊園地!!
家族で来たり、恋人で来たりとわいわい賑わっている。
「早く!!早く行こ!!」
そう言って、1番近くにいた彼方くんの手を取る。
「…っ、あー、なんでこんな可愛いの」
と彼方くんはもう片方の手で頭も抱えている。
それにハハハッと笑う片瀬くん。
絹ちゃんは彼方くんを見て、「家だといつもこうなの?この人……」と若干引きながら呟いている。
4人で遊園地に入ると、一番最初にお店が並んでいた。
あ……っ!!私、あれつけたい!!
「絹ちゃん!!カチューシャ付けようよ!」
ここの遊園地限定のカチューシャがある。可愛い……っ!
絹ちゃんはハイハイと言ってお店に行った。
「これ可愛い……」
うさぎの耳のついたカチューシャ。すごく可愛いと思って見ていると
「一華、付けてみて」
横にいた彼方くんがそう言った。