危険な溺甘同居、始めます!
「さ、どーする?」
お店を出て片瀬くんが口を開く。
片瀬くんの頭にはクマのカチューシャが乗ってる。絹ちゃんは……と思うと、何もつけていなかった。
片瀬くん、1番ノリノリじゃない??と思い、ふふっと笑みがこぼれる。
「ジェットコースターでしょ」
と片瀬くんの声に反応したのは絹ちゃん。
そういえば、絹ちゃん絶叫好きだもんね……!!
ジェットコースターに向かって歩く。足、今日ヒールのあるサンダルだから疲れそうだなぁ。
前を歩く片瀬くんと絹ちゃんの後ろで、彼方くんは私の隣にピッタリとくっついている。
「彼方くんは、絶叫好き??」
「ああ、俺はなんでも」
「よかったー!!苦手だったらどうしようかと思った!じゃあたくさん遊べるね!」
彼方くんと遊びに来れるなんて、普通はないもんね!!いっぱい楽しまなきゃ!!
「というか、彼方くんって苦手なものとかあんまりなさそう」
「…女」
あ、そういえば彼方くん女嫌いなんだったよね……私には普通に接してくれるからなんか不思議だなぁ。