危険な溺甘同居、始めます!





「ふふっ、私と仲良くしてくれてありがとね」


そう、ずっと言いたかった。
なんで彼方くんは私に気を許してくれたのかは分からないけど、でもやっぱり最初は私のこと嫌ってたし。
だから、嬉しいんだ。こうやって遊べるのも、話せるのも。


「……っ」


彼方くんは急に黙り込んでしまう。
あ、あれ……?変なこと言っちゃったかな?!

と焦っていると、前にいた片瀬くんが振り向いて


「彼方の1番の弱点は一華ちゃんだな」

「え?」


そう言ったから、どういう意味だろう……と思う。
弱点……?私が……?
そうハテナを浮かべて彼方くんを見ると、彼方くんの耳は赤くなっていた。

ど、どうしたの……って声かけようとすると、片瀬くんと絹ちゃんは笑うし、彼方くんは手を伸ばして私の目を覆って「見ないで」なんていうから余計何が何だか分からなくなってしまった。





「きゃー!!楽しかったー!!」


ジェットコースターに乗り終わり、はしゃぐ。
結構角度が急だったからやばいかなって思ったけど、すっごく楽しい!!





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