危険な溺甘同居、始めます!




「私あれ行ってみたい」


そう言い絹ちゃんが指さした方向を見ると、なんかおしゃれな建物が。
なんて書いてあるんだろ……えーっと


「…迷路??」


迷路!!そういうのもあるんだ!!
ええ、まって行きたい!!とバッと絹ちゃんを見る。


「…行こう!!」


と、迷路で流されてしまったのがいけなかった。


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「え?!ちょ、まって!!なになに!!」


入ってみると、なんか思ってたのと違う。
暗い、暗いぞ。重い雰囲気のその建物の中は少し空気が冷たい。


「な、なんか変じゃない……?ここ、迷路じゃないの……っ?」


確かに迷路っぽくなってて、どこ行けばいいのかよく分からないけど、だけど、変だ。普通の迷路じゃない。


「一華、ちゃんと見てなかったの?」

「へ?」


彼方くんの声が隣から聞こえて少しビクッとしてしまう。


「ここ。看板に、お化け屋敷×迷路って書いてあったけど」

「……」



嘘だろ、と思った。え、そんなの書いてあった??





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