危険な溺甘同居、始めます!





「私のお母さんのご飯、おいしいでしょ」


だったら、彼方くんがうちに来た時、料理がでてきたの、珍しくてびっくりしたんじゃない……?
人が作る温かいご飯って滅多に食べられなかっただろうから。


「彼方くんのお母さん、きっと今彼方くんが作るご飯恋しいと思うよ!!だからお母さん帰ってきたら料理振舞ってあげてね」


そう言って彼方くんにニコッと笑う。
私の家にいる限りは寂しい思い、してほしくないから。


「一華は本当に……いつも俺を喜ばせる」


彼方くんは嬉しそうに、昔を思い出しているのか少し懐かしそうに私に言った。


────────


「いただきます!!」


そう言って2人で作ったオムライスを食べる。


「…っ!!おいしい!!」


ほぼ、彼方くんが作ってくれたオムライスは優しい味がした。
なんか、ほっこりする。

あっという間にお皿が空になり、お腹いっぱいに。




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