危険な溺甘同居、始めます!
そう、冷たく言ってドアを閉めようとした時。
ドアを閉めるのを拒まれた。
なに、こいつ……。
ギロッと睨みつけると女は俺を見て
「違うよぉ。今日は、彼方くんに用があって来たんだぁ」
と言った。
……俺?まず、誰この女。
「手、離してもらえます」
俺がドアを締めないようにドアに手を当てているからそう言った。
「やだぁ冷たいなぁ」
陽方とは違う、と笑いながら言う女に鳥肌が立つ。
「でも、その方が燃えるよねぇ」
そう言って手を離したかと思うと俺に近づいてきて、女は俺の体にくっついた。
「今日はぁ、彼方くんに相手してもらいたいなぁ。私、彼方くんタイプなんだよねぇ」