危険な溺甘同居、始めます!





そう言っても母さんはあまり驚かなかった。俺がそう言うとこを予想していたんだろう。


「じゃあ、彼方。提案があるんだけど、私のお友達の家で、暮らさない?」


そう言われてびっくりする。友達の家…?そんなの、迷惑に決まってる。


「私のお友達の家なら、私安心して出張に行けるわ」


そんなこと言われたら、嫌だなんて言えるはずはない。
その友達の家には、中学の男の子と高校生になる女の子がいるらしい。
それを聞いた時は、女……ってなった。

でも、瑠衣は


「彼方、女嫌いを克服しろとは言わないけど、お前はほんとにこのままでいいの?お前が隣で壊れてく姿なんて俺見たくない。それじゃあ、このまま過去に囚われたままだよ」





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