危険な溺甘同居、始めます!
この気持ちは恋ですか?
「……か。一華。起きて一華」
真っ暗な視界の中、聞き覚えのある声が私を呼んでいる。
でも……
「……やぁ、眠い…」
うっすら目を開けて目を擦る。そしてすぐ、また目を瞑り夢の中へ……入っていこうとしたけれど。
「…一華、起きて……起きないと、キスするよ」
「…!!」
その言葉にハッとして目をパッチリ開ける。
目の前にはニコニコ笑っている彼方くんが。
……っなんか、近い。
と思って急いで距離をとる。
「おはよう、一華」
あ、朝から心臓に悪いよ……っ。
あの告白から2日。今日は月曜日で普通に学校。
彼方くんが私を好きって夢なんじゃないかと思ったけど、やっぱり夢じゃなかったみたいで、こうやっていつもより距離が近い。
「お、おはよ……」
ドキドキと心臓がうるさい。私、あれからおかしいの。彼方くん見るとずっと心臓が鳴ってる。