危険な溺甘同居、始めます!





に、人間……っ!!
本当に興味なさそうに周りを見て、何かにハッとしたのか何故か睨みつける。
か、彼方くん……?どうしたの…?


「彼方くん?」

「一華の可愛い顔、皆に見られてんの忘れてた」

「…っ、へ」


予想外の返答に変な声が出てしまう。
彼方くんはいつも女の子に対応する時のような怖い顔をして周りを見る。

ちょ、ちょ、ちょ、変な人だから……っ!!
急いで彼方くんの腕を掴み、行こっと引っ張って教室に向かった。





教室に入るとやっぱりザワザワしだす。
彼方くんの人気、すごいなぁと改めて思った。

急いで絹ちゃんのとこに行って、彼方くんの話をしなきゃっ。


「き、絹ちゃぁん!!」



────────────────


絹ちゃんに、彼方くんの過去は避けて、告白されたことを話した。





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