危険な溺甘同居、始めます!
「た、たしかに……」
彼方くんに教えてもらえば、私赤点取らなくて済むんじゃない……?
1人じゃ私できないし。
うん、そうしよう!!帰ったら頼もう!!
その時、カランカランと音がして一人、お客さんが入ってくる。
そこに視線を向けると、私は目を見張った。
な、なんで……この人……。
驚いていると、私の視線に気づいたのかこっちを振り向くその人。
その人も驚いたのか目を見開いて、こっちにやってくる。
「一華ちゃん…?」
「ひ、陽方さん、こんにちは」
ど、ど、ど、どうしてここで陽方さんと会うんだ……!!
「奇遇だね〜。まさかこんなとこで会うなんて」
「そ、そうですね…」
人見知り発動。今、目見れなくて、キョロキョロしてると思う。
すると、当然今の状況を理解してない絹ちゃんが私に、
「一華、知り合い…?」
「えっと……彼方くんの、お兄さん」
「え」