危険な溺甘同居、始めます!
「えっ……」
「あーもう、ほんと、かっこわる……」
彼方くんは私の体を離し、自分の手で髪をクシャクシャとしてため息をついた。
「兄さんに嫉妬するとか、ほんとかっこ悪い」
「…っ、へ、嫉妬…?」
「そうだよ。俺、ずっと周りに嫉妬ばっかしてるよ。そんぐらい一華のこと好きなんだよ」
……っ。なんだろ、嬉しい。
「かっこ悪くないよ、だって私嬉しいよ」
「え?」
だって好きだから。彼方くんが大好きだから、嫉妬されて嫌なわけない。
「っ、それって、なんで?」
「…っ、あ…」
ええ、それ聞いちゃう!?
一気に顔が熱くなった気がする。
どうしよ、え、言う…?
え、でも早くない!?告白されて2日後だよ!?