危険な溺甘同居、始めます!




わかってなさすぎる。なんで自覚してないの。こんなにも可愛いのに。

一華の行動一つ一つが俺を煽ってるって、わかってる?


「ねぇ、一華」

「なに?」

「ここさ、俺の部屋なの。で、2人きりなの」

「…?うん」

「しかも、その相手は好きな子なの」

「…っ、!?」


一華を見つめてそう言うと、一華はぶわっと耳まで真っ赤になる。
一華には意識してもらわないと。勉強してるから、そんなこと考えてないのかもしれないけど、俺の頭ん中はそんなことでいっぱいなんだよ。


「だから、あんま可愛いこと言うと、俺キスするよ」

「…っ、な、キ、キキ……っ」


ほら。そんな真っ赤な顔しちゃって。キスって恥ずかしくて言えないところもほんとに可愛い。


「あ、この距離ならすぐキスできるね?」



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