危険な溺甘同居、始めます!




あ、強くしすぎた、と思って少し緩める。
可愛すぎて、つい……。


「へへっ」


なぜか嬉しそうに笑う一華。


「どうしたの、一華」

「やっぱり、彼方くん、安心する……」

「……っ」


俺の胸に顔を埋めてそう言う一華に心臓の音が早くなる。
絶対、聞こえてる……っ。

なんでそんなこと言うかな。ほんと無自覚って怖い。
俺の中の一華への欲を必死に抑える。

可愛い。可愛い。ほんとにそれしかなくて。
俺ほんとに女嫌いだったのかと思わされるけど、やっぱり学校にいる女は無理だから一華だけ。

一華だけを可愛いと思うし、一華だけを好きだと思う。


「なんで、そんな可愛いこと言うの?」

「へ?」

「一華、」



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