危険な溺甘同居、始めます!
学校を出て、しばらく歩いているとピコンとスマホがなる。
そこには『お母さん』の文字が
『ごめん一華!帰りスーパー寄ってきて』
スーパーか。
その文の下には買ってくるものが書いてある。
「彼方くん、私スーパー寄らなきゃ。お母さんから」
「じゃあ俺も行く」
そう言って微笑む彼方くん。
そのまま2人でスーパーに直行しようとした時。
「…あれ、彼方……?」
透き通ったような女の人の声が聞こえてきて2人で足を止めて振り向く。
う、わぁ……すっごく綺麗な人。
真っ白な陶器肌。ぱっちり二重の大きい目に乗るキラキラのアイシャドウ。長くフサフサしたまつ毛。スっと通った鼻筋。ぷるぷるの唇にはピンク色のリップが乗っている。
彼方くんの知り合いかな……。