危険な溺甘同居、始めます!
バッと彼方くんは私の体を離し、急に視界が明るくなり
泣き顔が急に晒された恥ずかしさと、好きって言った恥ずかしさがあり反射的に手で顔を隠した。
「っ、彼方くんが、すき、なの……っ」
泣いているからか、言葉が途切れ途切れになる。
でも、きっと聞こえたはず。
「優しいところも、意地悪なところも、何かあったらすぐ駆けつけてくれるところも、全部、好き」
「っ、」
「わ、私だって、嫉妬するし、梨花さんにだって……っ、ん」
急に喋れなくなって、目の前には彼方くんの顔があって。
気づいたら私の唇は彼方くんの唇に奪われていた。
ぶわっと顔に熱が集中する。
すると、すぐに唇の熱は離れた。
「か、彼方く……っ」
「好きだよ」
彼方くんの瞳が私を捉えて離さない。
真剣な顔で、でも優しい目で私を見つめるからドキドキしてしまう。