危険な溺甘同居、始めます!




「っ、」

「一華が好き。大好き」


嬉しい。嬉しい。
恥ずかしいけど、でも彼方くんはそんな素振りは見せずにストレートに伝えてくれる。


「一華は?」

「…っ、」

「もう1回、聞きたい」

「彼方くんが、好き…っ、大好き……っ」

「っ、一華……っ!!」


彼方くんはガバッと私に抱きついてくるから、わっと声が出てしまう。
ぎゅぅぅうっと強く抱きしめられて、私も同じように抱きしめ返す。

でも、しばらくしてハッとする。


「か、彼方くんっ!」

「ん?」

「ここっ!外!!」


恥ずかしいから、と言うと彼方くんは渋々離してくれた。
すると、手をぎゅっと繋がれる。


「じゃあ帰ろ。家ならいいでしょ」

「っ、え、あ、」


なんか、それも恥ずかしい……っ!!




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