危険な溺甘同居、始めます!




「でなんだけど、2人のこと詳しく聞きたいからさあ、今日4人で帰らない??」


片瀬くんのその提案に動揺してしまう。
く、詳しくってなに……!?


「は?絶対無理。俺は一華と2人で帰る」

「ええいいじゃん別に〜」

「お前と一華一緒に居させたくない」

「え?え?」


二人の会話に余計動揺が隠せない。
うーん、どういうこと??


「瑠衣、2人の邪魔するのはまた今度ね。」


ふたりが言い争っていると、隣でしばらく聞いていた絹ちゃんがため息をついてそう言葉を発した。

……あれ?


「……絹ちゃんって、片瀬くんのこと名前で呼んでたんだね?」

「え?」


私がそう言うと絹ちゃんは大きい目をさらに大きく開いた。


「なんか、片瀬くんのこと呼んでるの初めて聞いたかも」



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