危険な溺甘同居、始めます!




そうなんだなぁと思い言葉を発すると、絹ちゃんが固まってしまった。

あ、あれ……?絹ちゃん??
わたし、なにかまずいこと言った……?


「…っ」

「え…?」


しばらくすると、絹ちゃんの顔は真っ赤っか。今にでも蒸発してしまいそう。
ちらりと見た片瀬くんはというと、絹ちゃんを見て目がまん丸。


「っ、と、トイレ…行ってくる…っ」


絹ちゃんは勢いよく席をガタッと立つと走って教室を出ていってしまった。

え……、ええ!?!?まって、どういうこと…っ!!


「……ふっ」


訳が分からず困惑していると、しばらく呆然としていた片瀬くんが急に笑いだした。


「か、片瀬くん…?」

「…く、くくっ……あははっ」


手を顔にあてて笑っている片瀬くんはほんのりと顔が赤い。


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