危険な溺甘同居、始めます!
に、日佳……。
さっきよりも黒いオーラが増した部屋は鳥肌が立つほど。
どうしよう……私、殺されるかも……。
震える手を押さえながら、恐る恐る黒いオーラの主に振り返る。
海堂彼方は私の目を見ずに、窓の方を向いていた。
なのに、このオーラ。
黒い。どす黒すぎる。
ま、まず!!確認しよう!
本当に、本当に――――――
「あ、あの……女嫌いって本当なんですか……?」
勇気を振り絞って海堂彼方にそう問いかける。
「……」
私を少しちらっと見たと思うとギロりとした視線を私に向けた。
ああ、私の人生、終わったかもしれない……。