危険な溺甘同居、始めます!
踏ん張っていないと力が抜けてしまいそうで、彼方くんにぎゅっと抱きつく。
「……可愛いね」
そんな私を見て唇を離して耳元で囁く彼方くんにビクッとなる。
「早く卒業したい。一華不足で死にそう」
「…っ、ま、まだ1日しか経ってないよ…っ」
彼方くんと同居が終わったのはまだ昨日じゃん……っ!!
「むり、耐えられない。一華に触れないとかむり」
「……〜〜っ!!」
なんてことを言うんだこのイケメンは。
私の心臓は、卒業まで持つのだろうか。
「一華、好きだよ」
「…私も好き」
愛おしそうに見つめてくる瞳に応えるように見つめ返す。
彼方くんの顔はまた近づいてきて
「これから一生、溺れるくらい愛してあげる」
────だから、覚悟しといて。
そう囁いて、もう一度私の唇にキスが落ちた。
fin.