危険な溺甘同居、始めます!
私は人と話すのが苦手だ。
相手が誰でも久しぶりに会った人なら会話は続かない。
とくに男の人。男の人はいとこだとしてもなぜか目を合わせることすらできない。
だから、さっきのイケメンって騒がれてた人に興味を持っても意味がない。
だからか、絹ちゃんは特別だ。遠慮なく本音を言い合える気の合う友達。
「女ってすごいわ、やっぱ。」
「絹ちゃんも女だよ……」
ほんの少し、絹ちゃんは表情を変えてめんどくさそうな顔をしていた。うざったいって感じ。
でも常に真顔なため、私しか絹ちゃんの表情の変化に気づかないだろうけど。
周りの男の人は絹ちゃんを見てみんな頬を染めていた。
……さすが絹ちゃん、もうモテておるな。