危険な溺甘同居、始めます!






持ち物を整理していると、前の席の男の子が私に振り返った。



「うわ!後ろの子女の子だ!やった!」

「……え、」


なぜか、すごい喜んでいる男の子に首が傾いていく。


「えーっと……一華ちゃん!俺、堀川瑞希(ほりかわ みずき)!席近いし、仲良くしてね」


私の名前を見て、一華ちゃんと呼ぶ堀川くんは人懐っこい笑みを私に見せた。


「よ、よろしくね、堀川くん!」


話すのが苦手な私はどう返せばいいか分からなくて、ぎこちなく笑う。






< 6 / 257 >

この作品をシェア

pagetop