危険な溺甘同居、始めます!
距離が近いよ、彼方くん
――――――次の日の朝
「……か……一華」
そう私の名前を呼ぶ声が薄々と耳に響き始め、目を擦りながら開けると――――――
「……っ、なっ!?」
目の前に綺麗な顔があり、ガバッと起きる。
え、え、え、なんで……
「おはよう、一華」
なんで彼方くんがいるの……!!
私は驚きが隠せなくて目をぱちぱちさせる。
だ、だって、今までこんなことなかったし……。
「時間だから起こしに来た。」
「え…っ、あ、ど、どうも……」
起こしに来たって言われても。
ここは女子の部屋だよ、彼方くん……!!