光は空と地上に輝く
~長旅五日目~

すぐに三人で翔の家に向かった。お母さんだけは今、日本に住んでいる。流架との思い出を細かく知るために。チャイムを押すとお母さんが出てきた。
「はーい。え?遥ちゃん?それに香歩ちゃんまで。どうしたの?とりあえず入って」
一通り説明すると、翔のお母さんは快く協力してくれた。早速流架にLINEした。
翔 「久しぶり」
すぐに既読がついた。
流架「どうしたの?ずっとLINE来なくて心配してたんだよ」
翔 「ごめんごめん」
  「流架に会いたいんだけど会えない?」
  「ごめん、今はちょっと」
翔 「なんで?」
流架「事故って入院してて」
翔 「大丈夫かよ」
  「ならしゃーないな」
  「元気になったら俺の家来て」
  「また前みたいに話そう」
流架「もちろん」
私が翔のふりをしてるとは思ってなさそうで安心した。
流架が退院したのはそれから五日後の事だった。
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