俺様上司との不確かな関係~好きになっちゃダメですか?~
「本田結子はわたしの死んだ母の名前で、小学校入ると同時に亡くなった。わたしは京都にいる母方のおばあちゃんの家に大型連休になると泊まり込むようになった。父子家庭だったし大型の休みはそうするしかなかったのもあるし、おばあちゃんが娘を先に亡くして悲しかったからわたしを呼びたかったのもあると思う。だから、京都ではわたしは本田結子として過ごしてたの。おばあちゃんがわたしに結子って呼ぶし、そうしたら喜ぶもんだからついそういうことになっていた。」
隼斗の表情が徐々に変わっていく。
「隼斗と結婚の約束をしたのはまぎれもなくわたし。」
「待てよ。俺はけど、ずっと結子は死んだって聞かされてた。」
「それはわたしもなぜなのかわからない。ただ、あの遭難事件のあとわたしは記憶を今までなくしていた。あの場所に行くことでその記憶がさっきよみがえってきたの。おばあちゃんはたぶんその事件のあと引っ越したんだと思う。5年からも京都に来ていたけれどちがう家だった。もっと街中だったもん。」
隼斗の表情が徐々に変わっていく。
「隼斗と結婚の約束をしたのはまぎれもなくわたし。」
「待てよ。俺はけど、ずっと結子は死んだって聞かされてた。」
「それはわたしもなぜなのかわからない。ただ、あの遭難事件のあとわたしは記憶を今までなくしていた。あの場所に行くことでその記憶がさっきよみがえってきたの。おばあちゃんはたぶんその事件のあと引っ越したんだと思う。5年からも京都に来ていたけれどちがう家だった。もっと街中だったもん。」