俺様上司との不確かな関係~好きになっちゃダメですか?~
「マジかよ…。」

絶句した隼斗の表情は読めない。
複雑な表情だった。

それは、結子が死んだと思っていたのに生きていてしかもそれがわたしだったっていうのと、死んだって騙されてたっていうのと…いろいろまざった複雑な感情だったんだと思う。

「今となってはばあちゃん2人とも死んでて真相はわかんないってことか…。」

「そう…だね。」

「それはそうとさ。お前なんでさっきから俺のこと隼斗って呼んでんの?」

「え?昔を思い出したから?」

「話し方もタメ語になってるし。」

「え?そうかな?」

「ほら。」

そして布団にもぐりこんでくる隼斗。

「抱いてほしいってこと?」

「え?」

「いつも抱いてるとき隼斗って呼ぶじゃん。」

「いや、そういうわけじゃ…」

「じゃぁ。やめとこ。」

隼斗が布団から出ていこうとしたので思わずガシッと抱きついてひきとめてしまった。

「やだ。抱いて。」

「え?」

とたんに隼斗が赤くなって。頭をわたしの胸にポスっとくっつけた。

「おまえ…そんなこと言ったら俺むちゃくちゃにしてやるからな。覚悟しろ。」

そして隼斗は言った通りわたしをむちゃくちゃにした。

「隼斗って呼べよ。」

「隼斗。」

「もっと。」

「隼斗。大好き。」

「俺も。結菜が…好きだ…。」

そして2人で昇りつめた。


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