俺様上司との不確かな関係~好きになっちゃダメですか?~
「結菜。起きた?」

やっぱり結菜は朝に弱い。

「うん。おはよう。隼斗。」

俺はもそもそと動く結菜をガシッとうしろからホールドした。

「結菜。俺お前が好きだ。」

「え?」

結菜がもそもそとこっちを向いた。

「ここに結菜と来て、結子との思い出の場所に行って、結菜が結子だったってわかって、それで昨日お前を抱いて…思った。」

結菜がまっすぐこっちを見ていた。

「俺が好きなのは今の結菜なんだって。結子が結菜だったとわかったところで、お前はお前だから…。俺が好きになったのは橘結菜だ。」

そして結子の唇にとろけるようなのキスを落とした。

「それはわたしも同じ。わたしも記憶がないままに隼斗を好きになった。今すべてを思い出して、昔好きだった男の子の隼斗と重ね合わせても…それでも、いまの隼斗が好き。」

「うん。ありがとう。」

「うん。だからもっとキスして。」

「え?朝からヤるの?」

「ヤるなんていってないし。キスしてって言ってるの。」

「おまえがしろよ。待ってるから。」

俺は目をつむって待っていたら、やわらかい唇が俺の唇に…って思って構えてたら、耳をペロッと舐められた。

ゾクッとして目を開けた。

「コラ!結菜~!」

クスクス笑う結菜は俺が耳弱いこと知ってんだから仕方ない。

俺はすぐに結菜にキスをした。

舌を絡める。

結菜がトロンとしたところで、朝からもう一回…

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