俺様上司との不確かな関係~好きになっちゃダメですか?~
~青海隼斗side~

『休み?』

月曜日に北斗からかかってきた電話に衝撃を受ける俺。
オフィスでPCとにらめっこしていたら北斗から着信があり、廊下に出た。

『うん。休んでるって。さっき10F行ったら七瀬さんがね。』

北斗の声の向こうは外の音がしている。
信号機の音とか…
車の排気音とか…
今から電車にでも乗って客先に行くのだろう。

時計を見ると10時過ぎ。
朝、会社に入るなり三鷹が案の定休んでてバタバタしていたけど、結菜が来てないなんて…。

『わかった。ちょっとまた電話してみるわ。』

思わず目をつむり額に手を置く。

『兄貴大丈夫?』

北斗が心配そうな声を出した。

『ああ。心配かけるな。北斗。まあ、なんとかなるだろ?ってか…なんとかしないとな。』

最後の声は自分に言い聞かせるためだ。

ほんとに、俺たちなんとかなんのか?
いや、なんとかしないと。

俺にとって結菜は、俺の一部みたいなもんで…
結菜がいないと俺は機能しない。

どうしたって、結菜見つけないと…。

『なんか情報入ったらまた連絡するよ。』

北斗はそういうと電話を切った。
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