俺様上司との不確かな関係~好きになっちゃダメですか?~
~橘結菜side~

「部長!準備できましたよ。」

今日はクリスマス。

腕をふるってローストチキンとクリスマスケーキを作っている。

今年はたまたまクリスマスが土曜日ということもあり、わたしは部長の家で朝からキッチンにへばりつき、部長はずっとPCとにらめっこ。

「マジで?」

リビングのこたつの中でPCをさわっていた部長がPCにパタンと蓋をして、ビジネスバッグの中にしまった。

「今日は終わり。結菜とのディナー楽しむから。」

そして寝室に入っていったかと思うと、何かを手に、戻ってきた。

赤ワインだ。

「これもらったんだよ。この間お客さんから。開けよう。」

「はい。」

わたしはワインオープナーをとろうとキッチンにもどったのだけど…

部長がやってきて後ろからふわっと抱きしめられた。

「結菜。クリスマスおめでとう。」

そしてさりげなく…サラッとわたしの首にネックレスを…

気づけば、わたしの誕生石オパールが胸元で輝いていた。

誕生日にはオパールのブレスをもらっていたしこれで2つめのオパール…。
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