俺様上司との不確かな関係~好きになっちゃダメですか?~
「ありがとうございます。」

「似合ってる…。」

そういうと、落ちてくるキス…。
そしてそれはどんどん深くなる…。

「ダメ…だな…まずはディナーだし。」

「あ、部長。わたしからも…。」

わたしはリビングに行き、バッグから包みを取り出した。

「こんなの、気に入ってもらえるかわかりませんけど…。」

部長にえらんだクリスマスプレゼントはカシミヤのセーター。
そんなに高いものは買えないけど、部長に似合うと思ったので真っ白のものにした。

「結菜、ありがとう。」

部長はニコッと嬉しそうにまたキスを落としてくれる。

そのあと、ほんとに幸せそうに「おいしいおいしい」と言いながらわたしが切り取ったローストチキンを口に運んでく。

「俺、こんな手料理に囲まれたクリスマスってはじめてでうれしすぎだわ。」

喜んでくれる部長が嬉しそうで、わたしも嬉しくなる。


そして…
ディナーのあとは…お決まりのベッドイン…。

相変わらず強引でそれでいて甘い部長はわたしをトロトロにする。

「ゆー。ほらこっち向いて。」

「はやと…。」

好き…と言いそうになって…言いたいのをこらえた。

好きと言ってしまったら…もうこの関係は終わりそうで…。

こんなに充実したクリスマスなのに…わたしたちの関係はあいまいすぎて…


けれど…好き…。
離れたくない…。

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