俺様上司との不確かな関係~好きになっちゃダメですか?~
わたしの心の砦になっていたものがガラガラと崩れ落ちた気がした。

わたしの心を閉ざしていたもの…
その砦をたてることで部長との生活を守ろうとしたもの…
現実から逃れようとしてたもの…

北斗は見事にそれを打ち砕いた…。

「毎年、この時期になると京都にでかける。その娘に会いに…。」

「ま、まいとし…?」

そんな人がいたんだ…。

1年に1回しか会わないような人なのに…
毎年なんて…

けど…
昨日あんなに私を情熱的に抱いたじゃん?
そんな人がいるなんて…信じられない…。

「兄貴はその娘が忘れられない…だから毎年会いに行く…けど…絶対にその娘とは結婚できないんだ…。」

「え?どういうこと?」

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