俺様上司との不確かな関係~好きになっちゃダメですか?~
「ゆーちゃん。何も食べてないでしょ。ちょっとでも食べなよ。」

「うん…ごめんね…北斗に気を使わせて…。」

「いい…。こっちこそごめん。ゆーちゃんをこんなにさせてしまうことはわかってたはずなのに、やめられなかった…。
もっと取り返しがつかなくなる前にわかっとかなくちゃいけないことだと思ったから…。」

「わかってるよ…。北斗のやさしさは…。前に…一哉と喧嘩したときも慰めてくれたときあったよね。いつもほんとにありがとうね…。」

「あ、ああ…そんなこと…あったね。」

北斗のおかげかちょっとだけ元気がでて、少しご飯も食べることができた。

そして結局わたしをマンションまで送ってくれる北斗。

「ありがとう。昨日も今日も…お世話になりっぱなしで…。」

「いいって…。」

「ほんとのとこ言うと…全然わかんないの…これから先どうしたらいいか…。」

そう…ほんとにいったいいどうしたらいいか…まったくわからない…。

今まで部長がわたしにしてくれたこと…
部長がやさしくささやいた言葉や、強引にわたしを乱したこと…

全部、ほんとはその女の人が心の奥にいて…わたしはその人を忘れるための道具だったって言うのだろうか…?
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