10日間の奇跡
「うわー、ふかふか!懐かしい!」
1年ぶり、といっても1年の記憶がなくなってるから1年ぶりといっていいのかなんなのかわからない。
「懐かしいよな」
でもたしかにわたしと優にはその記憶があるんだから、他の人なんて関係ないんだと思う。
「今日はずっと一緒だ」
そういって優に抱きしめられる。
この感覚は慣れなくて、恥ずかしくて、でも心地よくて。
優と一緒にいられるということがどれだけ幸せなことなのかをかみしめた。
そのあと優がもってきてくれたトランプをひたすらやったり、テレビをみて2人で笑ったり、とてもとても幸せな時間を過ごして、あっという間に夜になった。