10日間の奇跡
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「うう、さむっ」
ん?どこだここ?海?なんでわたしここにいるんだっけ?
「え、なにこれ」
しかもめっちゃ頬濡れてるし、しかも花火の残骸があるし。
謎すぎる。
「沙織!」
「お母さん??」
そのときお母さんの呼ぶ声がした。
ああ、なんだ。
お母さんとここにきてたのか。
「もうこんな遅い時間になんでこんなところに・・・」
でもその予想は外れたらしい。
道路のほうをみると車が一台とめてあって、迎えにきてくれたんだと悟る。
「わたしにもわかんない」
「でも沙織が迎えにきてって頼んできたんでしょ」
「え、そんなこといってないよ」
携帯をみてみてといわれてみると確かに夕方ごろに
“今から〇〇ホテルの近くの海にいってきます。12時過ぎに迎えにきてほしいです”
という送信が残っていた。
「まあいいわ。とりあえず早く帰りましょう。もうこんな体冷やして」
お母さんがわたしに上着をくれてそれを羽織って海をあとにした。