10日間の奇跡


「突然呼んでごめんね」

「あ、いえ、全然です」

「一之瀬沙織さん」


1度深呼吸をした彼は、わたしの目をじっとみつめたまま私の名前を呼んだ。


「は、はい」

「あなたのことが好きです。付き合ってください」


うん。いったん、いったん落ち着こう。

こんなイケメンが?わたしに?好きだって?

しかも会ったこともないっていう。

じゃあどこでわたしを知ったんだ?

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