10日間の奇跡
「いまいきます!」
ああ、ギリギリ間に合った。
玄関をあけるとそこには私服姿の先輩が。
新鮮って思ったけど、そういえば昨日も会ったんだよな。
全然どんな格好してたのか思い出せないけど。
「ごめんね。突然」
「いえ。なにもしてなくて暇だったので」
「よかった」
先輩の隣にいくと先輩はそのまま歩き出した。
どこにいくのか聞こうとしたけど、また内緒っていわれるような気がして黙っていた。
お互いなにも発することなく、気づけば駅まできていた。