10日間の奇跡


「俺たちに嘘なんてついても意味ねえぞ」

そしてからかうようにわたしの頭に手を伸ばし、髪をくしゃっとするんだ。


「もう!髪くずれる!」

こういうおふざけてきなことがはじまったのも小学生のときからで、ずっと一緒の弥生はそんなわたしたちをみてもなんとも思っていないみたい。

まあだからこそ楽で、わたしもこの2人と一緒にいられるんだけど。

これが知らない女の子だったら確実に嫌われそうだもんね。


「で?なんかあったの?」

わたしと凌だと話が全く進まないのでそこで話を切り替えてくれるのも弥生。


本当に弥生さまさまって感じで、わたしも凌も頭があがらない。

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