10日間の奇跡
「また今俺がすれば俺にうつるかな」
「・・っ、だめだよ。もう風邪ひいてほしくないもん」
「はは、嘘嘘。ちゃんと治ってからいっぱいしますよ」
「っもう!」
そういってベッドに置いてあったクッションを優に投げつける。
「思ったより元気でよかったよ」
優はそんなわたしに嬉しそうに笑った。
「じゃあちゃんと寝て、早く元気になって」
「う、ん」
本当はもっとそばにいてほしいけど、でも本当にうつしちゃってもよくないもんね。
「おやすみ」
「うん、おやすみ」
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