10日間の奇跡
「ううん。その人は知らないわ。でもね同じ会社に茅野優作っていう人がいるのよ。偶然にしてもすごいわね」
「茅野優作・・・。そっか」
すごい偶然だなと思うけど、まずお母さんの会社にいるってことは茅野先輩なわけないしね。
「その人がどうかした?」
「ううん。なんでもないよ」
今現実世界にいる茅野先輩と、わたしの夢だけにでてくる優という人物。
似てる。というか一緒。
ということは、やっぱりわたしたちは繋がっていた?
でもどこで?どうやって?
「んんんん」
考えたらまた熱が上がってきそうだ。
もう少し、あとちょっとでなにかがわかりそうなのにわからない。
もどかしい。