10日間の奇跡
「いや、まさかな」
「なんか色々と驚いて何もしゃべれなかった」
「本当だよね。あんなにも似てるのに全然知らないなんて。でも子供できなかったっていってたし、なんだか申し訳ないこと聞いちゃったなって後悔してるよ」
「そうだね・・・。なにかわかると思ったのに、なにも収穫なしか」
「2人とも付き合ってもらったのにごめんね」
「いや、うちらはいいよ。それよりもショック受けてるのは沙織でしょ」
たしかに思いのほかショックだった。
絶対なにか繋がっていると思ったのに。
「あとはやっぱり先輩に直接聞くしか方法はないのかな」
「でもそれができないから苦労してるんでしょ?」
「まあそうなんだけどさ・・・」
そのあとは会話が続かないまま家についた。
「はあ」
ベッドにダイブ。
茅野先輩っていったい何者なんだろう。
いくら考えても答えなんてでなくて。
気付いたら深い眠りに落ちていた。