ストックホルムの恋人
別れ

来客

今日は土曜日。
彼にとっても休日だ。


一緒にどこかに出かけることはないけれど、ひとつ屋根の下あなたと過ごしているだけで私は幸せだよ!







ーーーーピンポーン






チャイムがなった。
来客なんて珍しいね。
彼は私に部屋に入っているよう促した。
お友達でも呼んだのかな?
ちょっと寂しいけど待ってるね。






部屋の中にも話し声が微かに聞こえてくる。
玄関で立ち話をしているようだ。
彼の話し方はなんだかイライラしているような面倒くさそうな感じだった。
お友達じゃないのかな?
もしかして借金取り...?
いくらお金に困っているからってどこかから借りたりなんてしてないよね?




玄関でのやり取りがヒートアップしている...
彼が戻ってきたら慰めてあげよう。




慰めの言葉を考えていると、











突然部屋のドアが開けられた。
びっくりして振り返ると、そこにはこの前見た真っ黒の男性が立っていた。














え.......
なんで............?















私の視界は歪み、そこで意識が途切れた...
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